原産地:オーストラリア
捕獲難易度★★★☆☆
もう15年以上経つだろうか。「外国からやってきた毒グモが大阪で大量発生!!」というニュースが駆け巡り、全国を震撼させた。
それがこのセアカゴケグモ (Latrodectus hasseltii)なのだが、現在はめっきり影が薄くなってしまった。
駆除に成功し、姿を消したのか?
そんなことはない。むしろ分布を関西から他地域へとどんどん広げつつあるのが現状だ。
おおげさな報道から受けるイメージに比してあまり毒性が強くないことと、おとなしい性質ゆえに被害が少なかったために存在感が薄れたようだ。
あとマスコミも飽きたのだろう。
ベンチの下とか側溝の蓋の裏とか、人工物の陰に多い。
2年ほど前に本種を探して大阪を訪ねた。もちろん大阪ならどこにでもいるというわけではなく、特定の地域に集中的に分布している。
ただし、いるところには本当に掃いて捨てるほどたくさんいた。卵の詰まった袋(卵のう)を守る雌の姿も多く見られた。
セアカゴケグモの卵のうのカラ
大きなメスは足を広げると硬貨大にもなる。
若い個体(亜成体)は腹部の模様がちょっと違う。
捕獲の際は咬まれないよう当然注意を払わなければならないが、特別な機材も必要無いし、逃げ足も遅いので簡単。
ただし人通りの多い街中で地べたを這いずり回らなければならないので、その気恥ずかしさを汲んで難易度は★3つとしておく。
本種も特定外来種であるので生かしたままの輸送や飼育は厳禁。
捕獲の必要に迫られう機会もそうそうないだろうし、危険性を考慮してもむやみに捕獲はせず、観察だけにとどめるのが無難だろう。
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