二年連続の奈良だが、水田の用水路と小川にしか行かなかった。
丸々二日間、観光など一切せずにひたすらタウナギを追っていた。
…ところで、シーズンさえ外していなければタウナギを釣るのは非常に簡単である。
姿を見つけてしまえばこのように、
ライトの光で照らしながらでも果敢にルアーやエサに食いついてくれるのだ。
難しい点があるとすればただひとつ。
ねぐらとなっている石やコンクリートの隙間から引きずり出すのが意外と大変なことくらいか。
では、なぜそんなに時間を要したか。
…取材の合間にいらんことをして遊んでいたからである。
前年に不完全燃焼で終わった「自分の指を餌にタウナギを釣る」という、何の意味も無いチャレンジを再度実行したのだ。
結果、膨大な時間と試行回数を費やしてミッションコンプリート。
が、この写真を撮影した直後、非常に恐ろしい目に遭う。
タウナギが魚体をねじって釣り糸を巻き込み、指に巻き付いたのだ。
頑丈なPEライン(釣り糸)が指に食い込む。
この時は割と太め(6号)のものを使用していたので大事には至らなかったが、もしこれが1~2号の細いとだったら指の肉が深く切れていたかもしれない。
針のかかりどころによっては、こちらの指にも刺さって目も当てられない光景が展開されたことだろう。
タウナギはウナギやアナゴほどは巻き付く性質が強くないので甘く見ていた。
危険なので、みなさんは決してこの釣り方を真似しないように。
…言われなくてもしないか。
ちなみに、今回も釣り上げたタウナギは美味しくいただいた。
やはりこの魚には中華風の調理が合う。